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問題解決能力 vs 忍耐力

みなさん何か問題があった時に、どうやってその問題に向き合いますか?

”いちはやく問題が何かを見つけて解決します!”という方もいらっしゃるでしょうし、”時間とともに問題が解決するかもしれないので自然にまかせる”という方もいると思います。

人にもよりますが全体的な傾向を見ると、アメリカは問題解決への行動をとられる方が多く、日本の場合は自然にまかせましょうという傾向が強いように見えます。

ここで質問ですが、問題解決にすぐ行動をおこせるのと、時間が解決するので自然にまかせるのとどちらが良いのでしょうか? 

正解は両方ではないかと思います。

アメリカにいらっしゃる日本人のご両親が良く悩まれるのは、小さいお子さんが病気になられた時に、薬や診断名がすぐ出されるということです。”こんな小さい子にこんな診断名がついて薬を飲ませなくてはいけないのだろうか..."と悩んでしまうのです。でも子供の症状が気になるし、お医者さんからは薬を出されているからどうしよう...と困ってしまいます。

ここで問題解決をするならば、薬を飲ませ症状改善のための対策を早急に考えるのが最善かもしれません。でもそれは問題の解決はするかもしれませんが、問題に向き合う自分の気持ちは解決できないかもしれません。要するに問題に対する耐性は育たないかもしれません。

同じ条件で、小さいお子さんが日本の病院に行った時に、もしかすると”こういった疑いはありますが、お子さんはまだ小さいから様子を見ましょうか”と言われるかもしれません。ご両親も”成長したら変わるかもしれないから、もう少し様子をみようかな”と思うでしょう。

両者にはそれぞれ良いところもありますが、大きな落とし穴もあります。前者の問題解決主義ですと、問題が起こった時に常に行動をとらなくてはいけません。問題への耐性が養っていないため、心の不安を解消するには常に問題をいち早く解消する必要があります。

後者は問題への耐性がある程度はあるものの、度が過ぎると問題から逃げる癖がついてしまい、本当に対処しなくてはいけない時にまで行動できなく、決定的なミスを犯すかもしれません。

我々カウンセラーは不安症やうつ病のクライアントさんが来られた時は、この問題解決能力と問題への耐性を見ています。不安解消のため問題解決をして欲しいクライアントさんが来た時に、それをただ一生懸命手伝ってしまうとその時は良いかもしれませんが、問題への耐性力が養われていないので、高い確率でまたどこかのタイミングで同じような不安にぶつかってしまうでしょう。

かたやうつ病などになられた方は、それまで色んなことを試したけれど上手くいかなく、もう完全に行動する意欲をなくしてしまい、最終的にはもうなるようにしかならないから行動をするのをやめたという方もいらっしゃるので、同じところで停滞してしまっているかもしれません。こういう方にただ”うんうん、そうですね。また時間がたてば状況も変わるかもしれませんね”とだけやってしまっては、ずっとそこのループから出られない可能性が高いです。

ですから問題に向き合うときは、解決能力と耐性をどちらもバランス良く保つのが良いでしょう。この問題はすぐ解決する、この問題は少し長い時間をかけてひとつずつ解決してみる、時間がかかる間に出てきた感情に関しては人に話してみたり、アドバイスをもらったり、見方を変えてみることで対処していくなど包括的なアプローチが必要です。

問題解決能力が高いことも、問題への耐性が強いことも実はとても素晴らしいスキルなのです。ただ素晴らしいスキル片方だけに頼りすぎるとバランスを崩します。野球選手でどんなに素晴らしいストレートを持っていても、ストレートだけ投げ続ければ相手に打たれてしまったり、肩を壊したり、自分の投げる意欲がだんだん落ちるかもしれません。だからバランスが必要なのです。

そしてバランスとともに、この辺で一度この問題を確認してみるなどのタイムプランがあればなお良いでしょう。

カウンセリングに来られる方は悪いところを治すというイメージで来られる方が多いのですが、客観的に自分の状態を確認してもらう、足りないスキルや能力を見極め養うといった機会のひとつとして利用できるようになるなど、その利用方法もバラエティーが出てくると思います。


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